禁煙外来
現在、製造元の都合により現在チャンピックスが出荷停止となっているため、新規の禁煙治療が行なえない状況となっております。
出荷が再開となった際には速やかにお知らせ致します。
タバコが有害であることは広く知られておりますが、成分のうち一酸化炭素、ニコチン、タールの3つが以下の理由で特に問題となります。
- 一酸化炭素は赤血球の成分であるヘモグロビンと結合し血液中の酸素飽和度を低くする。
- ニコチンは依存形成の原因となり、脳に存在するα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体が大きく関わっている。またニコチン自体が血管の収縮を引き起こす。
- タールは肺がんをはじめ、喉頭がん、咽頭・口腔がん、食道がんの発生に直接影響する。
喫煙は以下の疾患と強く相関し、生活の質を大きく損なわせます
・複数の癌(喉頭癌、咽頭・口腔癌、食道癌) |
・致死的な心筋梗塞 | 突然死の原因となります | |
・くも膜下出血 | ||
・閉塞性動脈硬化症(ASO) | 脚の切断に至ることもあります | |
・閉塞性血栓性血管炎(Buerger病) | ||
・アルツハイマー病のリスク |
呼吸器疾患としては 喘息の増悪因子、肺癌、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、一部の特発性間質性肺炎、ランゲルハンス細胞組織球症、急性好酸球性肺炎と多岐にわたっています。 |
しかし、禁煙をすることにより上記の疾患自体が改善したり、呼吸機能が上昇してタバコを吸ってない頃の状態に近づきます。 つまり、今まで喫煙していた方も禁煙が早いほどメリットがあります。 |
当院の禁煙外来
カウンセリングを行い、ニコチン置換療法を行います。
通院回数は初診日、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計5回となります。
なお、当院ではニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)もしくはバレニクリン(チャンピックス®)を使用いたします。
保険適用となる方は
1. 直ちに禁煙することを希望している
2. ニコチン依存症に関わるスクリーニングテスト(TDS)で5点以上
3. ブリンクマン指数(喫煙本数/日×喫煙年数)が200以上
4. 文書(当院にご用意してます)による同意がある
を満たさなければなりませんが、上記に該当しない方も保険適用外で治療可能です。
※35歳未満の方はブリンクマン指数は問わず、保険適用となります。
以下に該当する方は禁煙外来を特にお勧めします。
・タバコを止めたいけど、止めるタイミングがわからない
・自分で禁煙してみても何度も失敗して諦めている
・最近、長引く咳、痰がらみ、動いた時の息切れが強くなっている(COPDが強く疑われる)
・配偶者が妊娠、持病が悪化などすぐにタバコをやめなければいけない状況である
是非一度ご相談ください。
費用の目安 (院外処方となりますので、薬剤費は別途必要です) | |
◎1回目 |
約4,000円 初診時スクリーニング検査(肝腎機能)を含んでいます。 |
◎2回目~4回目 | 約1,200円 |
◎5回目 | 約1,000円 |